SONY SS-G22 リファイン スピーカー

ソニーのブックシェルフ型スピーカー「SS-G22」です。 以下の整備を施しています。 ・　ネットワークの調整 ・　配線の引換え ・　ウーファーエッジの張替え ・　バインディングポストの交換 ・　吸音材の交換 ・　ネットフレームの補修 ネットワークのコンデンサを交換しています。（写真8枚目右下） すべての電解コンデンサはParcAudio製を採用。フィルムコンデンサは一部を除き、同じParcAudio製のPPフィルムとしています。 また、左右でツイーターの出力にわずかに差があるため、アッテネータを付加して揃えています。 内部配線を引き換えています。 ツイーター用はJVC製、ウーファー用にはオーディオテクニカ製14AWGのOFCコードを採用。 ウーファーのエッジをラバー製で張り替えています。（写真9枚目下） 背面のバインディングポストを、樹脂製キャップから金属製のものに交換しています。（写真8枚目左下） 内部の吸音材を、ウレタンフォームから東京防音「ホワイトキューオン」に換装しています。 前面ネットのフレームが折れていたので、2液性エポキシで接着しています。（写真3枚目） ------ キャビネット外観は、表層に薄い擦り傷（写真6枚目）と角部にPVCのクラック（7枚目上）があります。 また、片方の天面には湿気の影響と思しきPVCの浮きが若干あります。（5枚目） ツイーター前面のグリルネットに、若干の歪みがあります。 背面のコネクターユニットのネジ孔付近に一部クラックがあります。（写真7枚目右下） ------ 90年代ソニーの小型2ウェイシステム。日本製。 ツイーターの配置をセットバックする形で耳に届く音の時間差を埋める、タイムアライメントが施されたバッフルが特徴。 また、オーディオ向け高級アルミ電解コンデンサ「AXF」の採用や、ドイツERO製フィルムコンデンサをHPFに採用するなど、小型ながら上位機種に劣らない意欲的な仕様となっています。 整備において残念ながらAXFは古いため取り除いていますが、新しいものもオーディオ向けケミコンとし、当時の音の雰囲気をなるべく薄めないようにしています。 ------ 主な定格 ・　2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計 ・　寸法：210W x 350H x 245D mm ・　重量：6.0kg